Outlook からの Web サービスへのアクセスについて

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Exchange 2007/2010 環境下では Outlook は Autodiscover によってExchange サーバが提供する Web サービスにアクセスします。
Autodiscover そのものについては既に Exchange 2007 からの機能になりますためご存じの方も多いかと存じますが、以下の資料等をご参考ください。

   White Paper: Exchange 2007 Autodiscover Service
   http://technet.microsoft.com/en-us/library/bb332063(v=exchg.80).aspx

   Understanding the Autodiscover Service
   http://technet.microsoft.com/en-us/library/bb124251.aspx

Autodiscover や Web サービスのアクセス自体は通常の HTTP(S) 通信となりますため、Web のプロキシ サーバーを利用するよう構成している環境では、これらのリクエストが Exchange のクライアント アクセス サーバーへ送られるよう、適切にプロキシやその除外設定を構成する必要がございます。Outlook が参照するプロキシ設定につきましては [インターネットのプロパティ]  の [接続]-[LAN の設定] となります。

なお、適切にプロキシが設定がされていない場合には Exchange の Web サービスを利用することができないため、オフライン アドレス帳が同期できない、不在時の自動応答の設定時にエラーが発生するなどの可能性があります。また、リクエストが意図せずプロキシ サーバーへ送られるため、Outlook を起動すると認証ダイアログが表示されるといった現象として現れることもあります。

もし Autodiscover や、Autodiscover で取得した各 URL へのアクセスが正常できない場合で、サーバー側の構成に問題がなければ、クライアントのプロキシ設定についても確認を行ってみてください。
プロキシに関連する話も含めて、Autodiscover の一般的なトラブルシュートについては改めて別の記事でご紹介させていただく予定です。