こんにちは。日本マイクロソフト Exchange & Outlook サポート チームの御正 (ミショウ) です。
本記事では Outlook にてメールを受信した際に表示される Windows のデスクトップ通知が、表示されない事象が発生したときのチェック ポイントについて説明します。
なお、本件では従来の Outlook for Windows (以下、従来の Outlook) に焦点を当てて記載しています。
デスクトップ通知について
デスクトップ通知 (トースト通知) は、新規メールや会議出席依頼などを受信したときにデスクトップに表示される通知です。
Windows 10 のデスクトップ通知
Windows 11 のデスクトップ通知
もし従来の Outlook でデスクトップ通知がされない場合、後段の設定を確認してみましょう。
1. 受信トレイに配信されたメールかどうか
デスクトップ通知が表示されないメールは自分の受信トレイにて受信したメールであるか確認しましょう。たとえば対象のメールが仕分けルールで他のフォルダーに振り分けられている場合、仕分けルールでデスクトップ通知を表示する設定もしておかないと、デスクトップ通知は表示されません。
また、デスクトップ通知が表示されないメールは共有メールボックスで受信したメールではないか、併せてチェックしましょう。
2. デスクトップ通知の設定項目
- Outlook の通知設定
続いて、デスクトップ通知に関する以下の設定がされているか確認してみてください。
- Outlook クライアントを起動します。
- [ファイル] タブ - [オプション] - [メール] をクリックします。
- [メッセージ受信] にて [デスクトップ通知を表示する] にチェックが入っているか。
- Windows での通知設定
従来の Outlook の設定に加え、Windows でもいくつかデスクトップ通知に関する設定項目があります。
まだ通知が表示がされない場合、以下の設定を確認してみましょう。
Windows 10
- [設定]-[システム]-[通知とアクション] の [通知]-[アプリやその他の送信者からの通知を取得する] が有効となっているか
- [設定]-[システム]-[通知とアクション] の [送信元ごとの通知の受信設定]-[Outlook (classic)] が有効となっているか
- [設定]-[システム]-[通知とアクション] の [送信元ごとの通知の受信設定]-[Outlook (classic)]-[アクション センターに通知を表示する] が有効となっているか
- [設定]-[プライバシー]-[バックグラウンドアプリ] の [アプリのバックグラウンド実行を許可する] が有効となっているか
- [設定]-[システム]-[集中モード] が無効 (オフ) となっているか
Windows 11
- [設定]-[システム]-[通知] の [通知] が有効となっているか
- [設定]-[システム]-[通知] の [応答不可] が無効となっているか
- [設定]-[システム]-[通知] の [Outlook (classic)] が有効となっているか
- [設定]-[システム]-[通知] の [アプリやその他の送信者からの通知]-[Outlook (classic)]-[通知バナーを表示] が有効となっているか
- [設定]-[システム]-[フォーカス] の [フォーカス] が停止されているか
3. キャッシュ モードへの変更
従来の Outlook はオンライン モードで利用していますか?
キャッシュ モードに変更すると通知が表示されるようになるかもしれません。以下の設定を確認しましょう。
- [ファイル]-[アカウント設定]-[アカウント設定] に移動します。
- 設定を見るアカウントを選択し [変更] を選択します。
- [Exchange キャッシュ モードを使用して、Outlook データ ファイルにメールをダウンロードする] にチェックが入っていればキャッシュ モードです。
なお、オンライン モードからキャッシュ モードへの切り替えができない場合、メールの未読件数を減らしてみてください。
4. スタート メニューのショートカットの有無
従来の Outlook ではスタート メニューに Outlook のショートカットが作成されます。通知が出ない場合は以下のパスに Outlook のショートカットがあるか確認してみてください。
C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\
ショートカットがない場合、 Office の修復を試してみましょう。
なお、[スタート メニューから共通プログラム グループを削除する] というグループ ポリシーを配布しているとショートカットが作成されませんので、展開している場合はグループ ポリシーを無効化することも検討してくださいね。
- Office の修復手順
Windows 10
- タスク バーの左端にある [スタート] アイコンを右クリックし、ポップアップ メニューの [アプリと機能] を選択します。
- 修復する Microsoft Office 製品を選択して、[変更] を選択します。
- [クイック修復] を選択し、[修復]-[修復] をクリックします。
※解決しない場合 [オンライン修復] もお試しください。 - 画面に表示される手順に従って操作を行い、修復を完了します。
Windows 11
- タスク バーの中央または左端の [スタート] アイコンを右クリックし、ポップアップ メニューの [インストールされているアプリ] を選択します。
- 修復する Microsoft Office 製品を選択し、省略記号をクリックして、[変更] を選択します。
- [クイック修復] を選択し、[修復]-[修復] をクリックします。
※解決しない場合 [オンライン修復] もお試しください。 - 画面に表示される手順に従って操作を行い、修復を完了します。
こちらの項目で記載した内容について、詳細は公開情報にも記載されています。
本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。