※ この記事は、Embracing the future: Transitioning to new Outlook for Windows の抄訳です。最新の情報はリンク先をご確認ください。この記事は Microsoft 365 Copilot および GitHub Copilot を使用して抄訳版の作成が行われています。
テクノロジーの進化とともに、私たちのコミュニケーションのあり方も変化しています。クラウド コンピューティングやハイブリッド ワーク、生成 AI などの普及により、世界は急速に変わりつつあります。こうした変化に対応するため、Outlook も進化を遂げています。新しい Outlook for Windows は、現代のメールや時間管理のニーズに応えるべく、俊敏性、統一性、管理性を重視して設計されています。
2024 年 11 月のご案内以降、新しい Outlook for Windows は急速に進化し、従来の Outlook for Windows から多くの機能を取り込み、共有メールボックスやオフライン機能、PST 対応などの主要な改善、そして生産性を高める新しい体験を多数提供しています。本記事では、新しい Outlook for Windows の進化の具体例や詳細をご紹介します。
- 俊敏性 : 進化するニーズに迅速に対応
- 統一性 : Windows と Web で統一された体験
- 管理性 : IT 管理者による効率的な運用と迅速な対応
俊敏性 : 進化するニーズに迅速に対応
新しい Outlook for Windows では、毎月、従来の Outlook for Windows で利用できる機能のうち要望の多かったものや、新しい Copilot の技術革新、安定性・パフォーマンスの向上をお届けしています。日々の業務をより効率的に、そして生産性を高めるための多彩な機能を搭載しています。
組み込まれた革新機能
新しい Outlook for Windows は、アジャイルなコードベースにより、設計段階から安定性・パフォーマンス・セキュリティを強化しています。従来の Outlook for Windows では実現できなかった機能も続々と追加されています。たとえば、重要なメールのピン留め、人物・ファイル・Teams メッセージを横断的に検索できるタブ付き検索、iCal との同期、メールの送信予約、新しいテーマやカラフルなメールボックス フォルダーなど、ユーザーから要望の多かった機能が利用可能になっています。
また、会議体験も大幅に進化し、最大 21 のタイムゾーン対応やハイブリッド RSVP、出席者の並べ替えや検索、会議のフォロー機能など、ハイブリッド ワークやグローバルな参加に最適な機能が利用できます。これらの新しい時間管理機能は、代理人を含む多くのユーザーにとって理想的なものとなっています。
共有メールボックスの新機能
多くのご要望をいただいていた「共有メールボックス」機能が大幅に強化されました。新しい Outlook for Windows では、従来の機能と新しい機能を融合し、長年のニーズにお応えします。
共有メールボックスをアカウントとして追加できるようになり、共有フォルダーと並べて管理できます。また、「自分と共有」ページから、共有フォルダーやメールボックスのアクセス権限を確認し、アクセスの問題を特定・解決できるようになりました。共有メールボックスやフォルダーの表示方法も柔軟にコントロールでき、フォルダー ウィンドウ上で専用のアイコンや表示で区別されるため、アクセスや利用がより簡単になっています。今後も機能拡張が予定されており、共有メールボックス内のアーカイブ機能などが Targeted Release で先行提供され、7 月には Standard Release でも利用可能になる予定です。
Copilot の俊敏性
Copilot を活用して生産性を最大化したいユーザーのために、Outlook では毎月新しい Copilot 機能が追加されています。新しい Outlook for Windows はアジャイルなコードベースを採用しているため、最新の Copilot 機能をいち早くご利用いただけます。たとえば、サイドペインのチャット、要約、下書き作成、メールからのスケジュール作成などが順次提供されています。商用ユーザー向けには、重要なメールを優先的に表示する「受信トレイの優先順位付け」機能も順次展開されています。
ニュースレター
Outlook のコミュニケーション機能は、ユーザーのニーズに合わせて進化し続けています。新しい Outlook for Windows の「ニュースレター」機能を使うと、構造化されたプロフェッショナルな社内向けニュースレターを、簡単かつ迅速に作成・送信できます。この機能により、チーム内の情報共有やエンゲージメントを高めることができます。各ニュースレターはシリーズごとにまとめられ、過去の発行分を簡単に閲覧したり、シリーズ全体の集計分析を確認したりできます。読者は組織内で共有されたニュースレターを見つけて購読でき、重要なトピックやプロジェクトの最新情報を常に把握できます。
現在パブリック プレビュー中で、管理者は組織内の一部または全ユーザー向けに有効化できます。数か月以内に一般提供 (GA) も予定されています。ニュースレター機能は、まず新しい Outlook for Windows および Outlook on the Web で提供され、今後他の Outlook クライアントにも展開予定です。Copilot によるニュースレター作成支援も計画されており、より分かりやすく魅力的なコミュニケーションを簡単に実現できるようになります。
統一性 : Windows と Web で統一された体験
新しい Outlook for Windows は、モダンで包括的なコミュニケーションと時間管理体験の提供を目指しています。従来の Outlook for Windows で好評だった機能の継続した提供と、皆さまからのフィードバックやご要望に基づく新しい技術革新の両立に努めています。アプリ内のフィードバックや投票機能は、今後の開発優先順位を決めるうえで重要な役割を果たしています。たとえば、オフライン対応や PST 対応は特に多くのご要望をいただいており、これらの重要な機能についても順次新しい機能を展開しています。以下で最新の対応状況をご紹介します。
オフライン機能
新しい Outlook for Windows では、オフライン時でもメールの閲覧や作成、アプリの起動など、基本的なオフライン機能に対応しています。さらに、最新のアップデートにより、オフラインでの検索 (現在利用可能)、添付ファイルの操作、予定の作成・更新・削除・RSVP (順次展開中) など、より多くの操作が可能になります。
メールの検索:
添付ファイルのオープン:
予定の作成と削除:
PST 機能
PST ファイルにコンテンツを保存しているユーザー向けに、最近追加された改善点を多数ご紹介します。新しい Outlook for Windows では、PST 内のメールの返信や転送、PST 内のフォルダーのお気に入り追加、PST からメールボックスへの (またはその逆の) ドラッグ & ドロップがサポートされました。
さらに、メールボックス全体やフォルダーの一部を PST へエクスポートする機能が Targeted Release で利用可能になっています。PST からのインポート、自動エクスポート (自動アーカイブ)、プロフィール カードでの人物情報表示、読み取り専用カレンダーのサポートなども今年後半に提供予定です。
Windows および Microsoft 365 との統合
新しい Outlook for Windows は Windows オペレーティング システムと深く統合されており、リッチでネイティブなアプリとして期待される機能を提供します。たとえば、添付ファイルをユーザーが選択した既定のアプリで開いたり、添付ファイルをデスクトップへドラッグ & ドロップしたり、ウィンドウの分割表示や通知などが可能です。また、Microsoft Teams ともシームレスに連携しており、追加のアドインをインストールすることなく利用できます。
デバイス間のシームレスな切り替え
Outlook ユーザーは日々さまざまなデバイスや環境を行き来しています。新しいデバイスを追加しても、設定を再構成する必要はありません。この一貫性へのこだわりは、多くの法人のお客様から強く求められてきたものであり、今回実現できたことを嬉しく思います。さらに、共通のコードベースにより、Outlook on the Web を利用するユーザーも新しい Outlook for Windows で提供される多くの技術革新や従来の Outlook for Windows からの機能を利用できます。
管理性 : 少ない労力で迅速な対応を実現
IT 管理者向けに、新しい Outlook for Windows は Outlook on the Web や Microsoft Teams と同様に、サービス側からのアップデート配信を採用しています。これにより、Targeted Release やロードマップ通知を通じて予測可能な変更が提供され、ビルド管理にかかる手間が大幅に削減されます。また、サービスとして変更が配信されることで、展開コストの削減も期待できます。
新しい Outlook for Windows と Outlook on the Web の両方で「メールボックス ポリシー」を利用してクライアント体験を管理できます。これらのポリシーにより、添付ファイルの設定などを特定のユーザー グループごとに標準化でき、ユーザーはプラットフォームを問わず一貫した体験を得られます。従来の Outlook for Windows のポリシーが新しい Outlook for Windows のどのポリシーに対応するかはこちらで確認でき、新しいセキュリティ ホワイトペーパーもこちらから公開されています。
管理者向けのドキュメントも learn.microsoft.com や adoption.microsoft.com で順次拡充されています。管理者による移行ポリシー制御など、移行を円滑に進めるための支援策も用意されており、Microsoft 365 または Exchange 管理センターで新旧 Outlook の利用状況を可視化できるようになっています。
新しい Outlook for Windows への移行
新しい Outlook for Windows への移行は段階的に進められ、ユーザーの皆さまが新しい機能を十分に体験し、慣れていただけるよう配慮されています。従来の Outlook for Windows のトグル機能を使って、新しい Outlook for Windows をお試しいただくことをおすすめします。これにより、設定が引き継がれ、スムーズに新しい体験を始められます。もし業務上重要な機能が新しい Outlook for Windows でまだ利用できない場合は、簡単に従来の Outlook for Windows に戻すことも可能です。ぜひフィードバックをお寄せいただき、不足している機能などをお知らせください。
移行を円滑に進める方法として、新しい Outlook for Windows と従来の Outlook for Windows を並行して利用することもできます。ただし、できるだけ新しい Outlook for Windows をメインでご利用いただくことで、その強化された機能や新しい効率的なコミュニケーションをより深く体験していただけます。
すでに数千もの組織がパイロット導入を開始し、本格的な移行に向けて取り組んでいます。中には、全体の 50% 以上が新しい Outlook for Windows へ移行済みの大規模組織もあります。移行スケジュールの詳細については、新しい Outlook for Windows の製品提供ガイド をご覧ください。
今後の展望
新しい Outlook for Windows では、毎月、従来の Outlook for Windows の機能や新しい技術革新が続々と追加されています。ぜひ新しい Outlook for Windows をお試しください。もし必要な機能が見つからない場合は、ヘルプ タブの「フィードバック」からご意見をお寄せいただけます。
進捗状況や最新情報は、以下の 4 つのリソースでご確認いただけます。
リソース | 概要 | リンク |
---|---|---|
Microsoft 365 ロードマップ | 新機能の展開状況 | https://aka.ms/newOutlookRoadmap |
機能比較記事 | 新旧 Outlook の機能比較 | https://aka.ms/newOutlookFeatureComparison |
新機能情報 | 毎月追加された主な機能を紹介するブログ (アプリ内でも表示) | https://aka.ms/newOutlookWhatsNew |
リリースノート | バグ修正や新機能、クラシック機能の追加などの週次更新 | https://aka.ms/newOutlookReleaseNotes |