Exchange 2013/2016 のセーフティネットの保存期間

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Exchange 2013/2016 を、Exchange 2010 など以前のバージョンとの混在環境で運用する場合の注意点をご案内します。 以下の TechNet の情報のとおり、セーフティ ネットの既定の保存期間は 2 日です。 セーフティ ネット https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj657495(v=exchg.150).aspx この期間は、Exchange 管理シェルで 1Get-TransportConfig | fl SafeteyNetHoldTime を実行することで確認することができます。 しかし、この値を既定値から変更している環境で、累積的な更新プログラムをインストールする際に既定の 2 日にリセットされてしまう問題が報告されたため、Exchange 2013 CU9 および Exchange 2016 ...

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New-EdgeSubscription 実行時にスマート カード認証が求められる

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今回は、Exchange 2013/2016 のエッジ トランスポート サーバーをご利用でコマンドレット実行時にスマート カード認証を求められる場合の回避策についてご紹介します。 事象概要証明書の更新などに伴いエッジ サブスクリプションの再構成を行う際、Exchange エッジ トランスポート サーバー上で New-EdgeSubscription コマンドレットや Remove-EdgeSubscription コマンドレットを実行すると、スマート カードでの認証が求められる場合があります。表示される画面には、以下の 2 つのパターンがあります。 Exchange エッジ トランスポート サーバーにおいて Exchange Management Shell から New-EdgeSubscription コマンドレットや Remove-EdgeSubscription コマンドレット...

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NTFS の FAL サイズ制限に抵触してデータベースが FailedAndSuspended になる

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Exchange Serverをご利用のお客様より、最近お問い合わせが増加傾向にある NTFS の FAL サイズ制限について事象と対処策についてご紹介します。 事象概要NTFS では File Attribute List (FAL) と呼ばれるファイル毎のリストにてデータの実態がディスク上のどこに格納されているか等の情報を管理しています。この、FAL にはサイズ制限があり、使い続けている以上サイズが小さくなることはありません。このため、長期にわたり運用されている環境や、非常に大きなデータベース ファイルを運用されている場合、フラグメントの進行とともに この FAL のサイズが大きくなり、最終的にサイズ制限に抵触することがあります。この場合、NTFS としてデータベースへの書き込みができなくなるため、Exchange Server (主にメールボックス サーバー) では結果としてデータベ...

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PowerShell の文字列について

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日頃から PowerShell をご利用いただいている場合にはご存じかと思いますが、PowerShell では “ と ‘ はどちらも文字列を表現する際に利用されますが、これらは異なる動作をします。具体的には “ (ダブル クォーテーション) はその中で $ 記号を見つけた場合にはそれを変数として評価しその値で置き換えますが、’ (シングル クォーテーション) はそういった動作はせずそのまま文字通り文字列として扱います。 例えば、以下のような場合 “hello $name” の値は、まず $name の値である ‘world’ に置きかえられるため、”hello world” となります。一方、’hello $name’ は文字通りの “hello $name” という文字列となります。 123 $name = 'world' "hello $name&quo...

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Exchange 2013 のメール フローについて

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Exchange 2013 サーバー内でトランスポートに関わるサービス プロセスは MSExchangeSubmission、EdgeTransport、MSExchangeDelivery、MSExchangeFrontEndTransport となります。 MSExchangeSubmission (Microsoft Exchange メールボックス トランスポート発信 サービス) EdgeTransport (Microsoft Exchange Transport サービスのワーカー プロセス) MSExchangeDelivery (Microsoft Exchange メールボックス トランスポート配信 サービス) MSExchangeFrontEndTransport (Microsoft Exchange フロントエンド トランスポート サービス) この中で、メッセー...

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Exchange Online と Outlook の認証キャッシュについて

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ADFS (Active Directory Federation Services) やサード パーティーの ID プロバイダーを使用するシングル サインインの構成においては、Outlook クライアントから Exchange Online に接続をする際に、認証処理のためにこれらの認証サーバーに対して問い合わせが発生します。(シングル サインオンを利用しない場合は Office 365 の Azure AD にて認証処理が完結しています。)しかしながら、クラウド サービス側やクライアント側で認証処理に成功したキャッシュが残っている場合は、認証サーバーへの問い合わせを省き、過去の認証キャッシュを利用して接続を完了させる動作がございます。 今回はこの認証キャッシュの動作について説明します。「従来の認証の場合」 そして 「先進認証 (Modern Authentication) の場合」 の...

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トランザクション ログが削除されずにディスク領域が圧迫されたときの対処方法

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Exchange Server ではデータベースへの変更が行われる際に、まず初めにトランザクション ログにその変更内容が記録され、その後、その内容がデータベースへ書き込まれます。このため、例えばあるタイミングで採取したバックアップ ファイルと、それ以降のトランザクション ログがあれば、トランザクション ログをバックアップしたデータベース ファイルに反映させることで、最新の状態にすることが可能です。 トランザクション ログはデータベースの更新があるたびに記録されるため、一般的に多くのログが出力されます。日々 Exchange Server をご利用いただく中で、トランザクション ログによるディスクの空き容量が圧迫されることを防止するため、一般的には以下のいずれかを実行し、古いトランザクション ログを削除いただいているかと存じます。 バックアップを採取する。 データベースの循環ログを有効にす...

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よくわかる Exchange Online のメッセージ追跡 ~ Part 1 取得編 ~

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注意: 本ブログの内容は、こちらに移行しました。今後は新しい記事をご参照ください。 みなさんこんにちは、Exchange Server サポートの 杉山 卓弥 です。Exchange Online で送受信されているメッセージを調査する場合、管理者にてメッセージ追跡を実行する機会は非常に多いかと思います。そこで、メッセージ追跡に役立つ情報を順次 Exchange Server サポートよりご紹介していきます。Part 1 では、Exchange Online のメッセージ追跡の実行方法、取得方法について使用頻度が高い順にご説明していきます。 Exchange Server サポートからのお願い****弊社サポートにメッセージ配信に関するお問い合わせをいただく際、メッセージ追跡ログをあらかじめ送付いただくことで、すぐに調査を開始することができます。また、事象の早期解決に結びつくことも多く...

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Edge サーバーを振り返る エピソード 2

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こんにちは。Exchange サポートの竹本です。 今回も引き続きエッジ トランスポート サーバーについてです。前回の記事にて、次回は機能紹介を、、、とコメントをしていましたが、書き出してみると注意事項や Tips のご紹介がメインとなりました。 エッジ トランスポート サーバーを管理されている方々、是非ご一読ください。 エッジ サブスクリプションにより複製されたデータについて前回もご紹介しました通り、エッジ サブスクリプションを作成することにより、組織のディレクトリに保存された Active Directory データがエッジ トランスポート サーバーへ複製されますが、この複製されたデータは AD LDS データベース (adamntds.dit ファイル) に保存されます。既定のパス情報は、以下にある通りです。  Title : AD LDS の構成を変更する URL : https:...

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