※ この記事は、Cross-Tenant Message Recall in Exchange Online の抄訳です。最新の情報はリンク先をご確認ください。この記事は Microsoft 365 Copilot および GitHub Copilot を使用して抄訳版の作成が行われています。
2023 年 4 月にクラウドベースのメッセージの取り消し機能をリリースしてから (参考: Cloud-based Message Recall in Exchange Online)、メッセージの取り消し機能を利用できる範囲や方法の拡張を進めてきました。これには、Outlook on the web と Outlook モバイルのサポート、受信者への取り消し通知、取り消し可能なメッセージの最大経過日数、さらに外部ラウンドトリップ ルーティングへの対応が含まれます (参考: Exchange Online Message Recall Updates)。
ただし、これまでは 1 つの制約がありました。これは、メッセージの取り消し機能は同一テナント内でしか機能しなかった点です。今回、多くの要望をいただいていたクロステナント組織の強化として、次の機能を発表します。
- クロステナント メッセージ取り消し機能 (テナント管理者が許可リストに登録した組織間での利用)
同一テナントという制約
メッセージの取り消し機能は、プライバシー保護の観点から Exchange Online のサービス範囲内で動作するよう設計されています。そのため、これまでは送信者と受信者が同じ Microsoft 365 テナントに所属している場合のみ利用可能でした。受信者が別のテナントに所属している場合は、たとえ組織間で密接な連携や信頼関係があったとしても、送信したメッセージを取り消すことはできませんでした。
この制限については、多くのお客様から機能上の課題としてご意見をいただいていました。パートナー企業や子会社、関連会社など、異なるテナント間で日常的に共同作業を行っている環境でも、自社テナントの場合と同様にメッセージの取り消しができるようにしてほしいという要望が寄せられていました。
クロステナントにおけるメッセージの取り消しの概要
クロステナントにおけるメッセージの取り消しでは、テナント管理者が他の Microsoft 365 テナントを許可リストに追加できます。許可リストに登録されたテナントから送信されたメッセージは、受信側テナントに対して同一テナント内と同じように取り消しを実行できます。
制御の主体は 受信側テナント (メッセージを受け取る組織) です。クロステナントでのメッセージの取り消しは、受信側テナントの管理者が送信側テナントを明示的に許可リストへ登録している場合にのみ実行されます。これにより、受信側組織は自組織のユーザー メールボックスに対して、どの外部テナントからのメッセージの取り消しを許可するかを完全に管理できます。この機能は既定では無効になっており、管理者が 1 つ以上のテナントを許可リストへ追加するまで、クロステナントでのメッセージの取り消しは実行されません。
動作イメージ
Microsoft 365 を利用している Contoso と Fabrikam という 2 つの組織が連携している例で説明します。
- Contoso の管理者が、Fabrikam のテナントをクロステナント メッセージの取り消し許可リストに追加します。
- Fabrikam のユーザーが、Contoso のユーザー宛てに送信したメッセージの取り消しを実行します。
- Contoso 側で Fabrikam が許可リストに登録されているため、メッセージの取り消し要求が同一テナント内での取り消しと同様に処理されます。
一方で、Fabrikam が Contoso の許可リストに登録されていない場合、メッセージの取り消しは失敗します。Fabrikam の送信者は、取り消し状態レポートで「組織間では取り消せない」ことを確認できます。許可リストは受信側テナントに対する取り消し要求を制御する仕組みであり、どの外部テナントを信頼するかは各組織が独自に判断します。
Exchange Online PowerShell での設定
管理者は Exchange Online PowerShell を使用して、クロステナント メッセージの取り消しに関する設定を構成できます。
テナントでクロステナント メッセージ取り消しを有効化または無効化するには、次のパラメーターを設定します。$True で有効、$False (既定値) で無効です。
1 | Set-CrossTenantRecallConfiguration -CrossTenantRecallEnabled [$true | $false] |
許可リストに追加または削除する外部テナントを指定するには、取り消しを許可する組織のテナント ID を設定します。
1 | Set-CrossTenantRecallConfiguration -AllowedSenderTenantIds @{Add="<tenantId 1>","<tenantId 2>"}; {Remove="<tenantId 1>","<tenantId 2>"} |
送信者と受信者に見える動作
許可リストに登録されたテナントの送信者がメッセージを取り消すと、受信側テナントの受信者には同一テナント内取り消しと同様に取り消しが反映されます。受信側テナントで受信者向けのメッセージの取り消し通知が有効化されている場合、クロステナントのメッセージの取り消しにも同じ通知が適用されます。送信側テナントが受信側の許可リストに登録されていない場合は、送信者には「組織間では取り消せない」旨の通知が返されます。
提供時期
クロステナントにおけるメッセージの取り消し機能は、Worldwide、GCC、GCC High、DoD、Microsoft 365 operated by 21Vianet に対して、8 月中旬から展開を開始し、9 月中旬までに完了する予定です。
ぜひご活用いただき、フィードバックをお寄せください。